【完】すき、好き、大スキ。
昨日の事が最大に悔やまれ。
後悔先に立たず。
本当に言葉通りの自分自身の行動に泣けてくる。
「大石、どこまでやってんの?」
「お、結構頑張ってんじゃん」
「あ、本当だ! これならすぐ終りそうだね」
心ここにあらずのあたしを放置して進む会話に
璃久が帰って来るまでに終わりますか?
そう聞きたくなってしまう。
「あれ? 英語は?」
「数学もなくない?」
あ。
隣の部屋にあります。
なんて言える訳もなく。
「え、英語と数学は終ったんだ」
なんて嘘もいいところ。
「嘘! 梢頑張ったね!」
優しく微笑んでくれるユリアに申し訳なさ過ぎる。
本当は、まだ半分残ったまま……隣の部屋に。