【完】すき、好き、大スキ。
「うっさい、ボケ。黙って着とけ」
ぶっきら棒に言う璃久に
「や、別にこのままでいいよ?」
さっき変な汗はかいたけど、別に大丈夫だよ?
「……お前、本間にムカツクねん」
「へ?」
そうマヌケな声を出したあたしの後頭部を手で引き寄せると、もう一度キスされた。
今度のキスは、ほんの一瞬で。
そのまま、あたしは璃久の肩に顔を埋めさせられる。
「ちょ、璃久?」
「んな格好すんな、阿呆」
……。
……。
……。
もしかして、この服装が気に入らない?
いつも璃久と会う時みたいに清楚な格好じゃなくて。
キャミにショーパンとラフな格好。
だって璃久居ないし、神楽達だもん。
服とか自分の好きな服着るじゃん?