【完】すき、好き、大スキ。
「璃久、好きー」
笑いながら見上げると、
璃久の顔は本当に怒ってて。
「お前、痛いって嘘か」
また力を入れようとするのを感じ、
「また叫ぶよ?」
と今度は脅し。
怒りと溜息の間の溜息が聞こえるけど、
今は気になんてしてられない。
だって、璃久の彼女。
それを周りに見せ付けなきゃ駄目なんだもん。
いくら頑張っても、璃久と同じ年にはなれないし。
例え、留年を3回繰り返しても、璃久と同じ高校には入れない。
それなら、年上の彼女が居るんだって見せ付けなきゃ駄目っしょ!