【完】すき、好き、大スキ。



そこには絶対的に、
悪い意味での期待を裏切らない璃久が居て。


おもっきり怒った表情と、冷たい目。



「ご、ごめんなさい。冗談です!」



って、雷が落ちる前に先に謝る事を覚えたあたし。



まぁ、璃久はツンデレだもんね。

外では、マズかったよね、うん。



「よし、璃久ん家行こう!」

「は!?」

「ほら、早く!」



璃久の腕を引っ張るように歩くと



「何で俺ん家に、お前連れていかなあかんねん」



とか。



「お前、何か調子乗ってへん?」



とか。



色んな言葉が聞こえるけど、全部聞こえません!



だって、あたしの自信はあの夏休みのキスで満タンになってしまったんだもん。

そうさせたのは璃久なんだから、仕方がない。



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