【完】すき、好き、大スキ。
「やりにくい」
そして気付けば何故か、
璃久に勉強を見てもらってるあたしは高校3年生。
しかも高3の宿題を手伝ってるのは中学3年生。
あまりにも差があり過ぎる脳ミソ。
だけど、璃久の家に居る理由っていったらコレくらいしか見付かんないし。
本当は宿題なんて、どーでもいいんだけど……くっ付けるじゃん、一緒に居れるじゃん。
璃久の腰に腕を回し、あたしの正面は璃久。
宿題の乗ったテーブルは真横。
「これお前の宿題。こっちばっか見てんと自分でやれ」
ほんのり照れてるであろう顔が可愛いー。
「早く」
た、多分照れてるんだよね?
「じゃあ、チューしてくれたらする!」
我ながら名案!
いくら、この間ので心は満タンとはいえ、
あれ以来してくんないんだもん。
しようとしても顔面を手で止められちゃうし。