【完】すき、好き、大スキ。



勢いよく後ろに跨り、
璃久の腰に遠慮なく

ギューっと抱きついたあたし。



「う……」



小さな呻き声と共に



「おま……ちょっと遠慮とか、恥ずかしがったりとか出来ひんのかよ」



と突っ込まれてしまった。



あ、そか。

でも、
だって、

嬉しかったんだもん。



「あー! あたしが運転するよっ!」

「はぁ?」



少し振り返りながら言う璃久に、
あたしは顔を近づけた。



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