【完】すき、好き、大スキ。
「後ろでギャーギャーううさいと、またケツ痛させんぞ」
「う……」
それは嫌だ。
仕方なく、
静かにしたあたしは、璃久の背中に頬をあて大人しくする。
ほんのり感じる体温に、
璃久の匂い。
あー、あたしの家が北海道だったらいいのに。
で、璃久の家が沖縄だったら、もっといいのに。
そしたらこのまま、ずーっと一緒に居れるのにな。
なんて。
高3にして、
有り得ないくらいに馬鹿な事を考えてしまった。