【完】すき、好き、大スキ。
「だって女の子と2人で出かけるとか有り得ないよ!」
「はぁ? 参考書買いに行くだけやろ」
「それでもっ……も、もし、あたしが同じ事しても璃久怒んないの?」
「お前が参考書買いに行くんか?」
少しバカにしたように笑った璃久にカチンと来たけど。
確かに参考書は買いには行かない、な。
「ざ、雑誌とかだよ!」
「ぶっ。いいんちゃう? 買いに行けば?」
噴出して笑い、やっぱりバカにした顔をする。
な、何よぉ。
「あ、明日あたしも行く!」
そう思い立ったのに。
「行かんでいい」
って、アッサリと言ってくれちゃって。
「何で? 一緒に行ったら何かマズイの?」
「お前、参考書いらんやろ。だから邪魔なだけ」
バッサリ切られた、あたしの言葉。