【完】すき、好き、大スキ。
入った先は大きな書店。
正直、ここの場所がわかんないって……嘘でしょう?
また、あたしの胸の中のモヤモヤが大きくなる。
駅からちょーっとだけ離れただけの場所にある書店をわからないって、本当?
ここなら、あたしだって書いに来るよ。
漫画だけど。
璃久と後藤さんは、本屋でもあまり人の居ない比較的静かな場所へと迷わず歩く。
あたしと一樹は、そこまで追いかけることも出来るわけなく。
雑誌をペラペラとめくった。
背伸びをしてチラチラと覗く参考書コーナーで、何冊かの本を取り話してる2人。
「あ、これ。超欲しー」
あたしの隣では雑誌を見ては大きな声で言ってる一樹。
何だろ、この差。