【完】すき、好き、大スキ。



「本当に年下だったんだな」

「そ、そう。今日は塾休みなんだったっけ?
あ、そうか。後藤さんとデートだったっけ?」



何が言いたいのかもよくわかんない。



「デ、デートじゃないですよ!
参考書を買うのに付き合ってもらっただけで」



何で後藤さんが言い訳すんの?

何で璃久は黙ったままなの?



「あ、そだっけ?
あは。よく覚えてないや」



軽く話を流して、一瞬だけ璃久を見た。

凄く面倒臭さそうな顔をしている。



そ、そうだよね。


あたしと一樹のことなんて、どうでもいいよね。



わかってた、わかってたけど。

やっぱり泣きそうだよ。



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