【完】すき、好き、大スキ。



さっきの分を取り返そうと、
コンビニまでの道のりをひたすら喋るあたし。


そんな事をしていたからか
5分ほどの距離が10秒くらいしかなかったように感じてしまう。



「コンビニ……着いたね。じゃ、あたし帰るね!」



本当は寂しいけど。

いつもならない時間が今日はあったもんね。

まぁ、自分で大切な時間を潰してしまったという失敗もあったけど。



「なぁ!」



珍しい事は続くもので。


帰ろうとコンビニの前を通り過ぎたあたしを璃久が呼び止めた。

そんな事は滅多にないから、驚いたあたしは璃久へと駆け寄った。



「ど、どうしたの?」

「別に戻って来んでもえぇのに」



そうかもしんないけどっ。

璃久に呼び止められるとか慣れてなくて(笑)



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