【完】すき、好き、大スキ。



「阿呆か。コンビニは買う物があったに決まってんやろ」



やっぱり。

わかってたけど淡い期待は抱きたいお年頃なんだよー。



「でも心配はしてくれてたんだよね?」



そう言うと、璃久はそっぽ向いちゃって。


これが照れ隠しだって事は、わかってる。


わかってるんだけどさー。

もうちょっとだけ……甘い時間を味わいたいじゃん。



「璃久でも心配してくれることあるんだね」



これじゃ憎まれ口じゃん!

って事に気がついたのは言った後。



「お前、俺をどんな奴やと思ってんねん」



いつも通り、不機嫌な声が返ってきたのはお決まりで。

失敗した! あたしが、そう思うのもお決まりだったりして。



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