【完】すき、好き、大スキ。
「ちょ、お前こっち来い」
そう言われても離さない腕を、無理矢理剥がされ掴まれた手首。
そういえばコンビニの前で話していたのを忘れてた。
周りからの目に耐えられなくなったのか、
璃久はあたしをコンビニの横へと引っ張ると、ようやく手首を離してくれた。
そこにあったポールに腰掛け、
「お前、変やぞ?」
そう不審な顔であたしを問いただす。
一通り話をすると、今度は呆れた顔で
「意味わからん」
とだけ呟いた。