【完】すき、好き、大スキ。



「対等って……今更。お前、年上やねんからそれを思ってる時点で対等ちゃうやんけ」



あ。

もっともらしい答えに、眉間に皺が寄ってしまう。


そうか。

そうだよね。

対等に扱って欲しいって思うのって、年上に対してだよね普通は。

それを年下に思うあたしって、馬鹿なんじゃん。



やっと気付いて、つくづく自分がバカだなーと思ってしまった。



「それに俺とお前が対等になれるわけもない」



ごもっともで。



「だから変なこと考えてんと勉強すれば?」



ニヤッと笑った璃久は、いつものツンのみの璃久で。


何となく、こっちの方が安心してしまうあたしは……M過ぎる。




< 268 / 381 >

この作品をシェア

pagetop