【完】すき、好き、大スキ。
「対等って……今更。お前、年上やねんからそれを思ってる時点で対等ちゃうやんけ」
あ。
もっともらしい答えに、眉間に皺が寄ってしまう。
そうか。
そうだよね。
対等に扱って欲しいって思うのって、年上に対してだよね普通は。
それを年下に思うあたしって、馬鹿なんじゃん。
やっと気付いて、つくづく自分がバカだなーと思ってしまった。
「それに俺とお前が対等になれるわけもない」
ごもっともで。
「だから変なこと考えてんと勉強すれば?」
ニヤッと笑った璃久は、いつものツンのみの璃久で。
何となく、こっちの方が安心してしまうあたしは……M過ぎる。