【完】すき、好き、大スキ。
え、
な、
ちょ、
待って!
頭の中は真っ白。
その言葉通りのあたしは
「璃久ー!」
そう叫んで、璃久の背中にダイブ。
「なっ!?」
前に仰け反った璃久からは変な声が出たけど、そんなの気にしない(笑)
「ちょ、お前離れろって!」
そう怒り気味な声も、いつも通り。
だけど、後ろから見える耳とか、頬がほんのり赤いのも勿論見逃さない。
「璃久ー、好きー!」
「は!? お前、阿呆か。こんなとこで叫ぶな!」
そう言った璃久も叫んでるけどね。
腰をギュッと掴む腕を必死に剥がそうと努力する璃久の背中で、
あたしは、やっぱり世界一の幸せ者かもしれない!
そう思ったんだ。