【完】すき、好き、大スキ。
「こんなとこで寝んな、ボケ」
頭上から降って来た声と、
直接頭に振って来た痛み。
「ふぇ!?」
突然過ぎた事に、
変な声を出して見上げると
そこには今日も呆れた顔をした璃久が居た。
「本気寝かよ」
はぁーっと溜息交じりの声に
「は? 寝てないよっ!」
と勢いよく立ち上がった。
って、
あ、れ?
いつもより高い目線に、
思わず足元を見て確認。
キョトンとするあたしに
「何やねん」
怪訝な顔を見せた璃久。