【完】すき、好き、大スキ。
一旦、家に戻った俺は、
どうしても気になって梢の後を追った。
それやのに、この阿呆は……いつも通りに戻ってるし。
意味わからん。
ニコニコ笑いやがって。
さっきまでの顔は何やってん。
あ。
もしかしたら……作り笑い?
でも相手は梢やぞ。
まさか、なぁ?
「解決したんか?」
そう声をかけると、
ポカーンと口をあけてマヌケ顔。
あー、やっぱり梢に“まさか”なんてないか。
やっと俺の言ってる意味を理解した梢が
「え!? もしかして……心配してくれてたの? だから、コンビニ!?」
って、コイツ。
勘だけは良いんやから。