【完】すき、好き、大スキ。
いまいちわからんくて。
取り合えず、何となく思った
「まぁ。最近、お前なんか変やしな。“一応”彼女やしな」
素直な気持ちを言葉にしただけ。
それだけやったはずやのに、
梢の瞳が大きく見開いた後、
突然抱きついてきた。
いや、正確には突進してきた。
後ろに倒れそうになりながらも受け止める。
こいつは何やねん。
いきなり危ないやろが。
そう思ったものの、いつもと違う梢に理由を聞くと
「璃久が優しいの~」
って大声で叫んで、涙をボタボタと流し出した。
はぁ?
何か、全くわからん。
コイツの心の中が全く見えへん。