【完】すき、好き、大スキ。



「ねぇ。璃久ってそんな背高かったっけ?」

「はぁ?」

「初めて会った時より背伸びてない?」

「知らん」



気だるそうに言うと
歩き出した璃久の背中を追った。



初めて会った時っていっても
まだ半年も経ってないよね。


毎日のように璃久を見てるのに。


あ、いつも勝手に
くっ付いてばっかだから
気付かなかった?



靴が違うのかも!
今日は厚底なんじゃん。

って、いつものスニーカーだ。


璃久の足元をもう一度確認して、
もう一度見上げると。



やっぱり高くなってる気がする。




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