【完】すき、好き、大スキ。



急に、あたしの相談にのってくれたユリアが出してくれた案を却下していくと、どんどん表情はくもって。



最後は、半ば諦め気味に



「あんたがかわいそうに見えてきた」



なーんて言われてしまった。



だって、ユリアの出す案はどれも無理なことばっかなんだもん。

1日デートとか、璃久の家で過ごすとか、あたしん家に呼ぶとか。



璃久は受験生なんだよ!

しかも超難関と呼ばれる天才高受験するんだよ。



あたしなんかと遊んで、もしもの事があったら……。



「たった1日で駄目になるようなら、そんなところ受験しないと思うんだけど」



って言うけど、そのたった1日が命取りになるんだよ。





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