【完】すき、好き、大スキ。
「何や、ケーキが欲しかったんか?」
「べ、別にそういう意味じゃないけど」
「そうなら、そうって言えや。いつもは聞いてもない事ばっか勝手にいってくる癖に」
「なっ! だから、別にケーキが欲しかったわけじゃ……って、え?」
サラッと言われた言葉に
ぷうっと頬を膨らまし、
そっぽ向こうとした瞬間。
璃久の手にある
可愛くラッピングされた包みが目に入った。
「え。な、何ソレ!?」
「……誕プレ」
「え!? あ、あたしに!? 嘘!?」
全く考えもしなかった
サプライズ過ぎるサプライズに、
あたしはそのまま地面に座り込んでしまった。