【完】すき、好き、大スキ。



「何や、ケーキが欲しかったんか?」

「べ、別にそういう意味じゃないけど」

「そうなら、そうって言えや。いつもは聞いてもない事ばっか勝手にいってくる癖に」

「なっ! だから、別にケーキが欲しかったわけじゃ……って、え?」



サラッと言われた言葉に
ぷうっと頬を膨らまし、

そっぽ向こうとした瞬間。


璃久の手にある
可愛くラッピングされた包みが目に入った。



「え。な、何ソレ!?」

「……誕プレ」

「え!? あ、あたしに!? 嘘!?」



全く考えもしなかった
サプライズ過ぎるサプライズに、
あたしはそのまま地面に座り込んでしまった。





< 302 / 381 >

この作品をシェア

pagetop