【完】すき、好き、大スキ。



最近、璃久との距離が
近付いてきたと思ってたのに、
やっぱり璃久がイマイチわからない。

今だって普通に聞いただけなのに。


しょんぼりしながら歩くあたしの方へと振り返り、



「コンビニ。行くけど」



と頭の後ろを掻きながらバツが悪そうに璃久が呟いた。



「あ……一緒に行くっ!」



あたしは一気に満面の笑みを浮かべて璃久の隣に並んだ。



えへへ。

やっぱり璃久は優しいんだ。


さっき怒ったのが、ちょっと悪かったって思ってくれたんだよね?


たった、これだけの事だけど。

それが、あたしには凄く嬉しいんだ。




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