【完】すき、好き、大スキ。
そんな事を思い出しながら
塾前で待つあたしの目に入ったのは
いつもの璃久の顔じゃなくて、背中。
その隣には小さな女の子が並んでいた。
は?
その子、誰!?
と思った瞬間、ハッとした。
これは……告白だ。
絶対そうだ。
髪を黒くしてからの璃久は何故か急にモテ出した。
今までもモテてたんだとは思うけど、
黒くしてからのモテ方は異常だと思う。
初めは璃久のモテ期到来?
なーんて思ってた、あたしも。
ここまで来ると、そんな悠長なこと言ってらんない。