【完】すき、好き、大スキ。



「で、何で怒ってん?」



もう一度聞かれた質問に



「……わがんない」



鼻声のまま答える。



璃久は、何やねん、それ。と笑うけど。


本当にわかんないんだもん。



何で怒ってたのか。
何で泣いてるのか。



それに、もうわかんなくても良いと思うんだ。


璃久がココに居るだけで、
全てがどうでもよくなったんだもん。


触れようと思えば、

触れれる距離に居る事が、

こんなにも嬉しくて……



胸を締め付けられるなんて知らなかった。





< 367 / 381 >

この作品をシェア

pagetop