【完】すき、好き、大スキ。
はあああああ!?
ツンデレ馬鹿やと~?
誰がツンデレやねん。
あいつは阿呆か。
ほっんまに意味わからん!
ほっんまに何やねん、女って!!
とは思いながらの帰り道。
一言、梢に言いたくて。
俺は梢の家の前までやってきた。
ピンポーンと軽やかなチャイムが鳴り、
出てきたのは多分梢の母親。
「あら、璃久君!」
って、何で知ってんや!?
と思ったけど、
その答えはすぐにわかった。
「いつも梢がお世話になってます。梢から話は聞いてるわよー」
ニコニコと笑った梢の母親は、
「あ、今からお買い物に出かけるんだった! 梢なら部屋に居るから勝手にあがってねー」
って、こんな簡単に男を部屋に入れさせてえぇんか!?
とは思ったけど、相手は梢の母親。
どことなく雰囲気が似てる。