【完】すき、好き、大スキ。
なんて思っていたのに……。
また塾から出て来た璃久はあの子と一緒で。
その姿を見るだけで、
胸がキュッと締め付けられてしまう。
それに今日は塾から出て来た後も、
その子と立ち止まって話してる。
それを遠くから見るだけの、あたし。
何で?
誰?
その子は璃久の何?
そんな言葉が、
頭の中をグルグル回って気持ち悪くなる。
完全に、嫉妬。
自分でもわかりたくないくらいに、
わかる気持ちが鬱陶しい。
だけど、それは簡単に消せなくて。
どうしていいかわからない、
この気持ちに泣きそうになる。