【完】すき、好き、大スキ。
ドクン。
胸が大きく鳴って、
心臓が痛い。
わかってるよ。
言われなくても知ってるよ。
璃久が受験生だってことも。
中3だってことも。
あたしが年上だってことも。
だけど。
あたしは……
「それでも璃久が好きなんだもん」
喉の奥が苦しくなって、
ちゃんと言えたかはわかんない。
鼻の奥がツーンて痛くなって、
溢れ出そうになったけど。
グッと堪えて璃久を睨むと、
我慢の限界だった。