【完】すき、好き、大スキ。
色んな思いを抱えつつも、
やっぱり浮かぶのは璃久の事。
でも璃久って凄いよね。
行きたい高校があってさ。
あたしなんて、入れる高校はどこだ?
って、中学の時の担任が必死に探してたくらいだ。
そう思えば、あたしと璃久って……不釣合いもいいとこだったんだろうな。
やっと着替えを済まし、
玄関のドアを開けると
夕方になってもキツイ日差しに一瞬目を細めた。
外に出て数秒。
肌を射す日差しに、
ジリジリと音が聞こえてきそう。
あっつーーーい。
サッサッと水やりして、
シャワー浴びよ。
ジョウロに水を入れ、
お母さんが育てている花に水をあげる。
ちょっと萎れた花に水をあげながら、
ふと横目に映った人影に顔を向けた。