【完】すき、好き、大スキ。
「え? な、何が?」
挙動不審。
この言葉がピッタリなあたしと、
いつも通り落ち着いてる璃久。
そして、あたしの目の前に立ち止まると
「コレ、やる。っつったやろが」
そう透明のビニール傘を差し出した。
か、さ?
キョトンとする、あたしは差し出された傘を受け取ることなんて出来なくて、ただ見つめるだけ。
そんなあたしにイライラしたのか、
面倒になったのか。
その場に傘を立てかけた。