【完】すき、好き、大スキ。
璃久に初めて出会ったのは、
高2になる前の春休み。
クラスメートの神楽ん家に、
何人かで遊びに行った時だった。
神楽の弟として
紹介された璃久のあまりの可愛さに、
あたしの胸にキュンの矢が刺さった。
ハチミツ色の髪に、
170ちょっとの背。
クリクリの瞳に、
ほんのり赤くて薄い唇。
まさに童顔。
女装すれば、
女の子より余裕で可愛くなるであろう璃久に、
その場に居た女子は皆くいついた。