【完】すき、好き、大スキ。
『……お前、阿呆やろ』
冷たい璃久に必死にお願いすると、
璃久もユリアと同じ溜息を零した。
しかもユリアよりも大きく長い溜息を。
「うぅ……」
『だから何回も言ったやろが』
「はいー」
『何してんねん』
「ごめんなさい」
これのどこが年上で大人の彼女なんだろう。
自分でも疑問に思ってしまうくらいに怒られてる、あたし。
『しかも中学生に教えてくれって……お前にはプライドはないんか!?』
そんなもの
「ないよーーー!」
あるわけがないっ!
だって、この課題やらなきゃ卒業はさせられない。とまで言われてるんだもん。