ラグタイム
◆赤川武人目線◆
その日の閉店後。
誰もいなくなった厨房で、俺は夕貴に指導をしていた。
「そうそう、なかなか上手になってきたじゃないか」
包丁でにんじんを切っている夕貴の顔は真剣である。
昨日初めて包丁を握ったと言うこともあり、まだまだ腕はぎこちない。
なれるまで後少しと言うところか。
「次はたまねぎを切ってみるか」
俺は冷蔵庫から半分に切ってあるたまねぎを取り出した。
「はい」
包丁に貼りついたにんじんを落としながら、夕貴が返事をした。
「たまねぎは1枚1枚と薄く切るようにな」
俺の手からたまねぎを受け取ると、まな板に置いた。
トントンと、ぎこちない手つきでたまねぎを切り始めた。
誰もいなくなった厨房で、俺は夕貴に指導をしていた。
「そうそう、なかなか上手になってきたじゃないか」
包丁でにんじんを切っている夕貴の顔は真剣である。
昨日初めて包丁を握ったと言うこともあり、まだまだ腕はぎこちない。
なれるまで後少しと言うところか。
「次はたまねぎを切ってみるか」
俺は冷蔵庫から半分に切ってあるたまねぎを取り出した。
「はい」
包丁に貼りついたにんじんを落としながら、夕貴が返事をした。
「たまねぎは1枚1枚と薄く切るようにな」
俺の手からたまねぎを受け取ると、まな板に置いた。
トントンと、ぎこちない手つきでたまねぎを切り始めた。