ラグタイム
暗闇の中の相談事
その日は台風が接近していた。
窓の外では雨風がビュウビュウと悲鳴をあげていてうるさい。
「すごい風だな」
ガタガタと窓を揺らしている強い風に、藤本さんが呟くように言った。
「こんだけひどいとお客さんもこないですよ」
椅子に腰を下ろして窓の外を眺めている翼が息を吐いた。
いつもは満員御礼よろしくと言うように客がいっぱいの『ラグタイム』はガランとしていた。
これがマンガだったら、“シーン”と言う効果音が出てきそうだ。
「大輔さん、これ以上ひどくならないうちに早く店を閉めた方がいいと思いますよ」
武人が藤本さんに話しかけた。
「そうだな…」
呟くように返事をした腕組をした藤本さんに、あたしと翼は視線を向けた。
窓の外では雨風がビュウビュウと悲鳴をあげていてうるさい。
「すごい風だな」
ガタガタと窓を揺らしている強い風に、藤本さんが呟くように言った。
「こんだけひどいとお客さんもこないですよ」
椅子に腰を下ろして窓の外を眺めている翼が息を吐いた。
いつもは満員御礼よろしくと言うように客がいっぱいの『ラグタイム』はガランとしていた。
これがマンガだったら、“シーン”と言う効果音が出てきそうだ。
「大輔さん、これ以上ひどくならないうちに早く店を閉めた方がいいと思いますよ」
武人が藤本さんに話しかけた。
「そうだな…」
呟くように返事をした腕組をした藤本さんに、あたしと翼は視線を向けた。