ラグタイム
男ばかりの職場に女であるあたしが働くのは無理がある!

「さっきも言った通り、お前は朝貴の代理だ。

双子の兄の代わりとして双子の弟がしばらく働くことになったと、彼らには言っておく」

藤本さんが言った。

「ふ、双子の弟…?

つまり、男として働けって言うことなんですか!?」

と言うか、何で男として働かなきゃいけないんだ!?

「店にやってくる客は女が多いんだ。

たまに男もくるけど、そいつらは彼女に連れられてやってきたって言う彼氏が大半だ。

よくよく考えて見ろ。

頭のおかしい女に夜道を襲われたらどうする?

女の嫉妬は怖いぞー」

藤本さんはニヤニヤと笑っている。

絶対に怖いと思ってないだろ。

むしろ、楽しんでるのが9割だろ。
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