ラグタイム
静絵さんのおかげで落ち着いた兄貴に、周りもホッとしたようだった。
「――1つだけ、聞いていいか?」
藤本さんが兄貴に言った。
「お前たちはどうして、月明島へ行こうと思ったんだ?」
そう質問してきた藤本さんに、
「静絵がそこへ行きたいって言ったんだ。
月明島は家族で旅行した島で、そこで七夕の日に開催されていたお祭りに家族と参加したって話してくれたんだ」
兄貴が答えた。
静絵さんのおばあさんとお母さんの顔があがった。
「…覚えていてくれたの?
そんな昔の出来事を」
呟くように言ったお母さんに、
「最初で最後の家族旅行だったから、覚えてた…」
静絵さんが答えた。
「――1つだけ、聞いていいか?」
藤本さんが兄貴に言った。
「お前たちはどうして、月明島へ行こうと思ったんだ?」
そう質問してきた藤本さんに、
「静絵がそこへ行きたいって言ったんだ。
月明島は家族で旅行した島で、そこで七夕の日に開催されていたお祭りに家族と参加したって話してくれたんだ」
兄貴が答えた。
静絵さんのおばあさんとお母さんの顔があがった。
「…覚えていてくれたの?
そんな昔の出来事を」
呟くように言ったお母さんに、
「最初で最後の家族旅行だったから、覚えてた…」
静絵さんが答えた。