ラグタイム
そう説明したあたしに藤本さんは珍しそうに部屋の周りを見回すと、
「この部屋が?
信じられないな。
床もちゃんと見えてるし」
と、言った。
「大学…2年か3年の時でしたかね?
兄貴が休みだからって言って突然遊びにきたことがあったんですよ。
そしたら散らかり放題の部屋を見て絶句していました」
「だろうな」
「それで“ちゃんと掃除をしたらどうだ!?”って、兄貴にブチギレられたんですよ。
週に1回、それも抜き打ちで部屋にきてチェックをするってキレながら言われちゃって。
兄貴がブチギレたのはあの時が初めてだったから、もう怖くて怖くて…」
「それで掃除を始めたって言う訳か?」
そう言った藤本さんに、
「そうです」
あたしは首を縦に振ってうなずいた。
「この部屋が?
信じられないな。
床もちゃんと見えてるし」
と、言った。
「大学…2年か3年の時でしたかね?
兄貴が休みだからって言って突然遊びにきたことがあったんですよ。
そしたら散らかり放題の部屋を見て絶句していました」
「だろうな」
「それで“ちゃんと掃除をしたらどうだ!?”って、兄貴にブチギレられたんですよ。
週に1回、それも抜き打ちで部屋にきてチェックをするってキレながら言われちゃって。
兄貴がブチギレたのはあの時が初めてだったから、もう怖くて怖くて…」
「それで掃除を始めたって言う訳か?」
そう言った藤本さんに、
「そうです」
あたしは首を縦に振ってうなずいた。