今夜、上司と恋します


佐久間さんに迷惑がられていないなら、もういいや。


明日は広瀬と遊ぶし。
明後日は美沙都でも誘ってみようかな。


最近あった事を何も話してなかったし。

結局、佐久間さんを好きになってしまってさ。
本当に何も言えないよ。


話したらホレミロ!ってドヤ顔されそうだ。


そうしたら流石、私の親友様!って頭を下げるしか出来ない。


ああ、…これ想像つくわ。
ふっ。て笑いながら、ネックレスをポケットに入れると私は会議室を後にした。



自分の机に戻って来ると、ほとんどの人が帰宅していてガランとしていた。
広瀬も帰っちゃったのかな。


広瀬の机を覗いてみるけど、荷物がない。
どうやら帰宅したらしい。


そっか。まあ、もう仕事終わるって言ってたし仕方ない。
私も帰ろうっと。


机の回りを片付けると、カバンを手に持った。
それから、携帯を取り出すと確認する。


ん?広瀬からメールだ。
なんだろ。



【先帰るぞー。何かあったらすぐに連絡する様に。】



心配してくれてたんだ。


何かは…、あったけど。
これは報告する内容じゃないだろうな。


広瀬に言っても、怒らせそうだし。

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