今夜、上司と恋します

我慢出来なくて。
私は広瀬から逃げる様に、走り去った。


後ろからドサッと音がして、振り向きたい衝動に駆られたけどそれをしたらダメだ。


崩れ落ちる広瀬を見たら、駆け寄りたくなる。戻りたくなる。



それをしてはいけないって、線引きしたのは私だ。



いつか、また広瀬と笑って話せる時が来るといいな。

そんな時が来るのかはわからないけど。


もしも許されるのなら。


また、“おはよう、広瀬!”。


そうやって、笑って言いたいよ。

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