今夜、上司と恋します


…なんだ、もう来てたんだ。


永戸さんといたのか。そうか。



私が一点を見つめてるのに気付いた広瀬が、私の視線を辿る。
そして、口を開いた。


「二人って仲良しだよな。専ら付き合ってるって噂だぜ」

「そうなの?」

「まあ、だから昨日永戸でなくて坂本と一緒に営業行った事に周りは騒然としてたよ」

「……何それ」

「仕事だろって思うだろ?でも、そういかないのが女子だよなあ」

「あんたはそれをどこで聞いてたのよ」

「女子ランチの時」

「……」


それは、女子のランチに混ざってたって事だろうか。

広瀬なら納得だし、女子も大歓迎だろうけども。
どうなんだろう。

そんな広瀬は置いておいて。




付き合ってるって噂があったんだ。
全然知らなかった。


そういえば、昨日ショップスタッフの子に言われたな。
永戸さんとの方がお似合いだったって。
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