レゾンデートル 【短編】僕止めスピンオフ・2
「ねぇ、もいっかい上乗っていい?」
「…勃てばな」
「勃たす…どうせ勃つもん」
「好きだな、お前はほんと」
「うるさい」
股間に顔を埋めて知り尽くした隆の性感帯に舌を伸ばす。ベッドの上でビクンと腰が跳ねて、息を呑む音が聞こえる。大きな手が私の頭を押さえつける。息が苦しい。窒息しそうなその快感に酔いしれる。自分の性器が急にいきり立って、腰が勝手にくねる。
「う…ん…ん…」
気持よくて声が漏れると、その声で隆のモノが急に大きくなった。詰まる息の中で舌を使うと更にそれが硬さを増し、それがたまらなくて両手で隆の腰にすがりついた。
「い…挿れていい?」
「早く乗れよ」
「ん……あはぁ!」
挿れた瞬間に隆の手が私の腰を掴み、下から突き上げられる。
「あっ…あっ…いい…そこ…すご…」
自分のアナルが勝手に痙攣して締め付けている感覚が自分を扇情する。死ぬほど好きな人のモノが自分の中で固く大きくなっていると思うと、それだけでイキそうになる。それはいつもだ。耐え切れなくて自分の固いモノを自分で掴むと、やんわりとその手を解かれて、隆の手がそれを握りしめた。