レゾンデートル 【短編】僕止めスピンオフ・2
「はうっ」
「イケよ…出したいだろ」
「あああっ…も…出る…でるっ!」
「早ぇーな」
「だって…だって!」
好きなんだ。好きすぎて困るんだよ、隆。
「イクぅぅっ!!」
私の精液が隆の手の中で溢れた。その手を拭いもせずに、また私の腰を両手で掴む。今度は隆の番だ。グチュグチュとイヤらしい音が耳を犯す。中で前立腺に当たって、痺れが下腹部全体に広がっていく。それに悶えて締め付けると、一気に隆のモノが膨れ上がった。
「あ…出る…!」
「出してっ! 中にしてっ!」
身体の奥に彼の体液が注ぎ込まれていく。いくら入れられても足りない。ガクガクしながら身体が倒れて、隆の身体の上に重なる。入れたまま抱きしめられる。
「勃ったでしょ…」
「ああ…勃ったな」
「スキモノ」
「うるさい」
二人でシャワーを浴びて、ベッドの中でまた裸で布団に入った。後ろから横抱きに隆が腕を絡めてくる。それだけで幸せになれる。簡単な人間だ。
「裕君…どうしてるかな…慣れたかな」
こんなふうに抱いていたそこに私が代わりにいるんだな、と思いながら、口をついてそんな言葉が出た。