『好き』の言葉が聞きたくて


急いで下駄箱に行き、ローファーに履き替える。


おぉ、家に帰る頃には真っ暗だよ、絶対。

あの熱血教師めっ!

母さんに怒られたらあんたのせいだ!!



早く帰らないと!

家への最短ルートは少し入り組んだ所を通る。

薄暗いし、路地がいっぱいあるから夜は通りたくないんだけど……。


女は度胸よ!!

躊躇ってる場合じゃないのよ。

家には母さんと言う名の鬼が待ち構えてるんだから!




とかなんとか言っても……


う、やっぱり怖いかも……。

ここで心霊現象とか起きたら気絶する…。


< 16 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop