私の翼 ~奪われた居場所~
「…。………へぇ。」
あ、なんか地雷。
「まあ、実戦も必要だよね。
重要なことを忘れてたよ。
さあ、wing。構えて?」
そんな満面の笑みで言われると死ぬ気しかしないんですが。
顔を顰めつつも構える。
ちなみに、衝撃吸収用のパッドみたいなん守ってるから安全です
あの、なんかはっぽうすてぃろーるの密度高いバージョンのやつ。
「…いくよ。」
迷がゆっくりと深呼吸する。
殺気を纏った迷の顔に鳥肌がたった。
その瞬間。
ぱぁんッ‼︎
………う、っ
「おおおおおおおおおおッ‼︎‼︎‼︎」
「すごい!迷すごい!」
「そりゃそうでしょ。
強くなきゃ人に教えらんないよ。」
腕から頭、心臓、内臓、足、血。
全てに振動が流れる。
震え上がった手足では上手く立てなくて、足から崩れ落ちる。
…すごい。
迷は、すごい。