【実話】答えはひとつ
どうやら二人で歩いているのを楓の友人に見られたらしい

学校にいくとまたエリがリンチをされていて輪の中心にいる楓に罵声をうけていた

その光景が目に入ると同時に1人の女の子に話しかけられた

「あんたのためにこんなことになってんだよ、彼女守ってやんなよ」

胸にずしんときた

それと同時に俺が守らなきゃいけないのがどっちなのかわからなくなった

結局その場はとめたものの

この事件のあとからやけに楓が積極的になり二人で会うことも増えた

会ってもとくになにもすることもなく毎日楓を家に送り続けた

俺は今の彼女を信じ、守ろう。
そういう決意をしてエリから毎日メールがきていたが無視をした

それから数ヶ月毎日エリからのメールが途絶えることはなかったが返すことなく俺は楓との時間を大切にしていた

そんなある日エリからいつもと違うようなメールが届いた


「もうショウと楓が一緒に仲良くしてるの見てるのが辛い… 両親が離婚することになって埼玉に引っ越すことになったよ… でもショウが行ってほしくないって言ってくれたら私一人でもここに残れる」

「ごめん…俺には楓がいるしなんも言う資格なんてないよ」

「性欲処理でもいい、一人にしないで…」

この時なぜエリのことをなにも考えてやれなかったのだろう




次の日朝のホームルームでエリの転校を告げられた

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