神々への不信
私の言葉が気にくわなかったのか、苦虫を噛んだような表情で私を見る男性。
「お~いおい、初対面で変な人はないだろ」
そう言い終わるや否や男性は木の枝上から飛び降りてきた。
背は…高い。
ジョセフさんより一回り……いや、二回りほど高い。
顔はよく見たら若々しい面影がある…。
腰には剣らしきものも携えていた。
「まあたちまち自己紹介からか」
容姿を見るあまり黙っていた私に男性がそう言ってきた。
なにか言おう。そう思った時には男性の方から口が動いていた。
「俺はケルビィン・アルテミアス
年齢は置いといて、銃刀器使いだ。
宜しく頼むよ。嬢ちゃん」
銃刀器……それは銃と刀が一緒になっている武器のことを言う。
最近では見かけないとされる珍器種の1つである。
珍器種とはこの世界における武器の中でも近頃発見されてないとされている珍しい器種のことを指す。
その1つが銃刀器だ。
ただ、そんな珍しい物を何故この人が持ってるのか……全くわからない。
「ん?嬢ちゃん、なにか言いたいことでもあるのかい?」