恋愛上手になるためのルール
ディランはあちこちスマホで写真を撮っていたのだけど、そのうち私を被写体にすることにしたようで、こちらにスマホを向けた。



クルーズ船をバックに私の写真を続けて取る彼は、とても愛しそうに私を眺めた。



私も、これ以上ないくらいの笑顔が自然にもれ出てしまう。



なんでこんなに楽しいんだろうな。もっと綺麗な国にだって、何度も行ってるのにな。



ポツリとつぶやいた私に、ディランは、それは、ボクと一緒にいるからだよ!っとからかうように、でも結構真剣に言った。



ディランは私に抱きついてきた。



私たちは、そのまま手を絡めて、軽くキスをして、のんびりと町を歩いた。
< 104 / 132 >

この作品をシェア

pagetop