恋愛上手になるためのルール
出航5分後には、半分失神して、ベッドを探して、さまよった私。



ディランは、えらく心配してくれたけど、船酔いはしていなかった。凄い。


私はそのまま、あまりの揺れに、気を失った。



私には、3つくらいの細切れの記憶しかない。どうやら、8時間丸まる死んでたようだ。



多分、4時間経過頃に目を開けたときだと思うけど、ディランが、私の名前を呼んだ。



みや、みやー、優しい声がして、目を開けた。



目の前には、これ以上なく、申し訳なさそうなディランの子犬のような顔。



「みやー、起きた!?心配してたんだよー、魚、まだ釣れてないけど、ボク、がんばって、みやの夕食、取るからねー!」























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