恋愛上手になるためのルール
「ボク、みやがいなかったら、もう歩けないかも。何か、駄目だよね、ボクって」



熱っぽい顔で、私を見る、彼。




「駄目じゃないよ、全然。ディランは私のスーパーマンなんだから」



私は、よく彼のことをスーパーマンと呼ぶ。だって、私のこと、何でも分かってくれるし、欲しいものも分かってくれるから、私には本当にスーパーマンに見えるんだもの。




「あーあ、早く、出世したい」




「なんで?私は今のままで、かまわないよ」



「みやのこと、高級レストランに連れて行ってあげたい」




「今だって、たまにはいけるよ」




「たまにじゃなくて、もっともっと、みやのこと、喜ばせたくて」
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