恋愛上手になるためのルール
「それはね、みやに贅沢させてあげたいって思ったから」



きゅうん、っと胸が鳴った。丹精なディランの顔が少し歪んだ。


私は、春巻きを、口に入れた。




「それで、今日、おじさんから、電話があってね、ボクが前からやりたかった、広告マーケティングの仕事、紹介してくれそうなの」



「本当に!」



「本当だよ」



それでも、あまり嬉しそうじゃないディランの顔に、私も戸惑う。




「それがさー」



勿体つけるディラン。



「ディラン、怒らないから、いってごらん」






















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