恋愛上手になるためのルール
最後にまた、見つめあって、抱きしめあった。




日は照ってるのに、風のある日で、頬にあたる風が、気持ちいい。





「何だか、別れる気がしないわ」




「ボクたちは、嫌いあって別れるわけじゃないから、これから時間をかけて、別れてくんだよ、みや」




「そうか、ディランは頭がいいね」




ディランは、後ろを向いて、トラックに乗り込んだ。テキサスまでは、3日は掛かる。




「私ね、いつか、ディランが戻ってきたら、他に付き合ってる人いても、別れるから」



私は、ディランに聞こえるように、叫んだ。



「ありがとう」



ディランは、私に手を振った。それから、私に最後の言葉をかけた。



「みやのこと、大好きだ」




初めて見るような必死な顔で、ディランは言った。




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